2019年01月10日

八幡


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八幡

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「八幡900ml」の瓶の形状は少し変わっている。通常の瓶とは違い、下方に向かって太くなっており、緩やかな円錐形になっているのだ。ずんぐりとした印象で、何だか土偶みたいだ。リサイクルのことを考えると、効率が悪い感じがするが、安定感があるなど、きっと何か理由があるのだろう。

さて、肝心の味であるが、ロックや水割りで飲むと、この「八幡」は、芋の風味を感じる…というよりは、酒としての刺激が強すぎて、ゆっくりと「八幡」の世界に楽しむことが出来ない。この刺激だけをとらえると「ガツン系」なのかもしれないが、所長はこういう「ガツン」は求めていない。やっぱり美味いのはお湯割り。それも、「7:3」いや「8:2」(お湯:焼酎)くらいの、薄めが良い。

はやる気持ちを抑えながら、焼酎グラスから立ち上がる湯気の中へ、ゆっくりと「八幡」を注ぐと、「八幡」はゆらゆらとお湯の中へ、ゆっくりとなじんでゆく。ぎりぎり飲めるくらいまで冷めたところで、ぐいっ!とやる。すると、一瞬にして口の中一杯に、ふかし芋のような甘〜い風味が広がる。そして最後は、静かに消えてゆくその甘い余韻を楽しむ。う〜ん、実に充実したひと口だ。

「芋焼酎はお湯割りでこそその実力が出る。」と、ある杜氏の方が言っていたのを思い出す。

そう考えると、「八幡」は素晴らしい芋焼酎だ。

posted by 所長 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高良酒造
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