2019年01月16日

萬膳


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萬膳

黒麹出仕込まれている「萬膳」は、どっしりとしていて力強い。水割りでもロックでも美味いが、やっぱりいちばん美味いのはお湯割りだ。初めは5:5くらいから始めて、良い気持ちになってきたところから徐々に薄めにしてゆくとのんびりと楽しめる。

熱い湯に「萬膳」をゆっくりと注ぐ。直ぐに飲みたいところだがしばし我慢。直ぐに飲むのは熱すぎるだけではなく、酒の刺激がツーンと来てしまう。しかし、しばらく置くとその刺激もなくなり、飲み頃となる。まろやかで深い芋の風味。その風味を引き立てるほのかな木樽の香り。すべてにおいて素晴らしい芋焼酎だ。

仕上げに、「萬膳」の原酒である「黒麹流鶯」を冷凍庫で冷やしてトロトロになったのを「ぐいっ」とやるのが「萬膳」のフルコースである。

木樽蒸留焼酎の代表選手は?と聞かれたならば、所長は迷わず「萬膳!」と答える。芋焼酎研究所を始めたのは2001年。その年、初めて萬膳酒造の山小舎の蔵を訪れた時、木樽蒸留器から片時も離れることなく作業を続けていた、宿利杜氏の姿を今でも思い出す。あれから月日が経ち、萬膳さんは宿利杜氏の技術をしっかり受け継ぎ、そして次の世代に伝えようとしている。

…と考えてみると、所長も年を取ったものだ。

posted by 所長 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 萬膳酒造
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